「愛がなかったら、結婚なんて、できないわ」女性の多くが、そんなふうに答えるでしょう。男も、そうです。ある心理学者が、「あなたは愛情のない人と結婚できますか?」と聞いてみたところ、加%以上が、「いいえ」と答えたそうです。

愛情がなければ、結婚できないというのです。しかし、相手が好ましい人間であるなら、今は愛していなくとも、そのうち愛せるようになります。その意味でいうと、だれかに求愛されたときには、一応は、その相手とデートしてみるのが、正しい人間のあり方だと思うのです。

結婚相談所の間では、伝統的に「恋愛結婚」というものが許されていません。愛情など関係なく、結婚が決まるのです。みなさんは、そういう社会が信じられないでしょうね。

なんとなく、不幸な人たちだと思って、そんな社会で自分が生まれなくてよかった、などと思うかもしれません。しかし、アメリカのある人類学者が調べたところ、アボリジニの女性の皆さんは、とても幸せに、きわめて安定した結婚生活を送っておりました。

恋愛結婚の結果、2組に1組が離婚しているようなアメリカ社会のほうが、どこか夫婦仲がギクシャクしているのも、皮肉なものです。オーストラリアのアボリジニでは、自由な選択ができない結婚をしていますが、十分に幸せでありうることが証明されています。

かつて日本でも、父親が勝手に結婚相手を決めるという風習がありましたが(今も若干あります)、だからといって、不幸になるわけではありません。なぜ、アボリジニは幸せになれるのでしょうか。それは、結婚に対して、大きな期待を持たないからです。

結婚相手に対しても、先入観を持たずに接することができます。その結果、お互いに信頼できるようになり、その信頼さえあれば、まともな人間同士なら、必ず幸せになれるものなのです。

「案ずるより産むがやすし」といいますが、ヘンな期待や先入観をもたずに結婚してみると、なんだかんだいっても幸福になれます。曇りのない目で、男の人を見てみましよう。愛情なんかなくとも、結婚したら、なんとなく幸せになれそう、という男の人はたくさんいるんじゃないでしょうか。

アメリカの結婚問題の専門家ウィリアム・レlデラlは、こう言っています。「愛情があると、いい関係が生まれるのではありません。いい関係があるからこそ、愛情が生まれてくるのです」なるほど、たしかにそう言えるかもしれません。

いい関係を作ろうとしていれば、おのずと愛情が生まれてくるものなのです。この順番を間違えないようにしてください。お見合いをしたとき、友人に紹介されたときなど、最初から男性へ愛情が起きるなんてことは、ありえません。

「あなたには、ピピピッと感じるものがなかったから、つきあえないわ」などといっていると、そのうちだれにも相手にされなくなってしまうんじゃないでしょうか。彼氏にプロポーズされたとして、本当に結婚していいか迷っているときも、「愛情」を第一に考えてはいけません。くりかえしますが、彼を尊敬できるかどうか、彼を信頼できるかどうかなどについて考えてみたほうが、ずっと幸せになれるでしょう。